サスペンションセッティングについて |
同じ車種であっても、サーキットやツーリング、タンデムなど用途によってその走行環境は異なり、当然、求められるサスペンションの特性も様々です。
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サスペンションセッティングの準備について |
リアショックに同梱されているセッティングシートと取扱説明書をご確認いただきながら、『サグ取り』を行ってください。 <サグ取りのやり方はコチラ> 『サグ取り』を行うと、今の車両の状態(車体姿勢)を数値化することができます。この数値を参考にセッティングを行っていきます。 サスペンションセッティングにおいて一番大切なのはフィーリング(感覚)です。10人いれば10通りのセッティングがあるように、それぞれの『気持ちいい、楽しい』ライディングは様々。曲がりやすい、曲がりにくい、沈みすぎる、固すぎるなど自分の感覚に従って調整する意識を持ちましょう。 |
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セッティング調整/機能について |
HYPERPROでは、ライダーを「装備を含めた70kg」 と想定して基準となるセッティングを決定しています。 |
プリロード調整(イニシャル調整)とは |
プリロード(preload)とは「先取り、先読み」という意味があり、サスペンションにおいては「あらかじめスプリングにかける負荷」のことを言います。 |
スプリングに力をかけて圧縮した状態にする。 乗り心地が硬く感じられる場合もあるが荷物積載やタンデム、高体重でも安定した乗り心地が得られる。 サーキット等の高負荷がかかる状況ではプリロードを強める傾向にある。 |
スプリングにあらかじめかかっている力を抜く。 サスペンションがしなやかに動いて柔らかい乗り心地に。基準(70kg)より軽い体重でも安定した乗り心地が得られる。街乗りなど低負荷の環境では弱める傾向にある。 |
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減衰調整とは |
スプリングは縮んだら伸びようとし、伸びたらまた縮もうとする性質がありますが、走行時にこの反復運動が続くと当然車体は安定しません。 |
タンク付きのリアショックのみに搭載する調整機能で「圧側減衰」とも呼ばれます。スプリングに負荷がかかった時に縮むスピードをコントロールします。ゆっくりと縮む動きに対応する「LOW」と、速く縮む急激な動きに対応する「HIGH」の2種類を調整できます。 |
ダンパーの減衰力を高め、サスペンションの動く速度を緩める。 発進、加速時の沈みや、身体の重心が後ろに下がると感じるときに有効。ただしHIGHは強めすぎると路面のギャップなどで衝撃がライダーに伝わりやすいため加減が必要。 |
ダンパーの減衰力を下げ、サスペンションの動く速度を速める。 スプリングがよく動き衝撃を緩和しやすいが、深くストロークするため加速時に身体の重心が後ろに下がりやすく、底付きの可能性も高まる。 |
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HYPERPROリアショックの全タイプに搭載する調整機能。スプリングが縮んだ後、元に戻ろうとする力に作用させる調整機能です。 |
サスペンションがゆっくり伸びるためコーナーの切り返しなどでも車体姿勢が安定。またブレーキ時などフロントに荷重がかかる時にリアが浮きすぎるのを抑える効果がある。 しかし強めすぎるとサスペンションの伸縮が鈍くなり、連続的な衝撃を吸収しきれなくなる。 |
連続的な衝撃を柔軟にいなす方向に。弱めすぎるとストロークが早いため車体姿勢が安定しないが、適切に調整すれば細かなギャップを柔軟にいなしてスムースな乗り心地を得られる。 |
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簡易セッティングについて |
HYPERPRO製品の基準セッティング値は、「装備を含めて70kg」のライダーを想定しています。 |
■こんな場合 | : | 体重が基準(70kg)よりも軽い、または乗り心地が硬いと感じる。 |
■調整の目的 | : | より軽い負荷でサスペンションが沈み始めるように調整し、路面から伝わる衝撃等に対して柔軟にサスペンションがストロークするようにする。 |
■調整手順 | : | [A]を弱める → それに合わせて[B]と[C]の減衰も弱める |
■こんな場合 | : | 体重が基準(70kg)よりも重い、またはスポーツ走行などサスペンションに負荷のかかる走行をする。 |
■調整の目的 | : | サスペンションが沈み始めるのに必要な負荷を上げ、狙ったストローク位置でサスペンションを動かす。 |
■調整手順 | : | [A]を強める → それに合わせて[B]と[C]の減衰も強める |
■こんな場合 | : | タンデムシートにパッセンジャーを乗せる。 |
■調整の目的 | : | サスペンションが沈み始めるのに必要な負荷を上げ、シングル走行時のフィーリングに近づける。 |
■調整手順 | : | [A]を強める → それに合わせて[B]と[C]の減衰も強める |